武道芸術の世界へ
どんなジャンルのスポーツでも、一流アスリートの研ぎ澄まされた躰(からだ)の動きは皆一様に無駄がなく美しいということに異論はないと思います。
様々な武道の世界においても、武を極めた人達の躰の動きは無駄も隙もなく、強さと美しさを兼ね備えています。
素晴らしい演武を見た時の厳かなる清涼感。それはまさに素晴らしい芸術を観た時の内なる感動と何ら相違ありません。
宗家の演武を見る度に門下生から思わず漏れる感嘆の溜め息。
それは武を極めた宗家の動きが芸術の域に達しているからに他ありません。
『武で人々を感動させる(させられるほどに)』
『武の質を芸術の域まで昇華させる(させられるほどに)』
武人としても、芸能を志す者にとっても、この十二騎神道流の門下で稽古するにあたり目指すべきひとつの方向性でありましょう。